突然皮膚の下にできものができた

  • 2012.07.10 Tuesday
  • 00:00
 突然皮膚の下に痛みのないしこりができることがあります。少しずつ大きくなるならばまず腫瘍を考えますが、昨日まで何もなかったところにしこりができるとびっくりされます。それが関節の近くであると、ガングリオンというできものを考えます。ガングリオンは透明な関節の中のゼリー状物質がたまるもので、関節への負担がかかるときに飛び出てくると考えられています。皮膚の表面に近いところにできた場合、ライトを当てると光を通すので簡単に分かりますが、深い部分だと判断が難しく、針で刺してゼリー状物質が出てくるか確認することになります。関節への負担となる力を避けるようにすると自然に消えることもありますが、関節の近くの腱に複雑に絡み合ってなかなか良くならない場合もあります。手術で取ってしまう方法もありますが、再発率が高いのが難点です。見た目で似たものに滑液包炎という、関節液の産生細胞の増殖がありますが、ゼリー状物質を病理学的検査をしないと鑑別できないため、あまり重視されません。まあ、治ればどちらでもよし、でしょうか。

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